東日本橋の焼肉店はおひとり様でも来店しやすいので、カウンター席は人気があります。他のお客様から見て背中しか見えないカウンター席は、特等席といってもいいでしょう。また、カウンター席というのは、常にお店で働く方の手さばきを間近で見られるため、ライブ感あふれる食事ができます。お客様がメニューをオーダーしてから、一枚一枚肉をさばいていくことが多いため、包丁さばきが見学できるでしょう。
事前にお客様に提供できる状態にするために、既に肉をさばいて皿に盛り付けてしまうと、どうしても空気に触れる面から鮮度が落ちていきます。店側としては、事前に準備しているとお客様を待たせずにお肉を提供できますが、味という点では納得がいかなくなるようです。そのため、注文を受けてから手作業で肉をさばいていきます。サシの入り方は肉によっても違うため、やはり手作業の方が納得いく仕事ができるとのこと。
仕事の効率化だけが叫ばれている昨今、このようにプロの仕事は楽をすることを避け、一人ひとりのお客様に対して毎回真剣勝負で向き合っているといえます。東日本橋の焼肉店を利用するお客様はこの事実を知らない方もいるでしょう。少なくとも、カウンター席に座ればその手さばきを見れることは間違いありません。